2012-06-18

【保育士試験】保育実習理論の画材・色の理論のメモ

保育士試験で出る「画材」「表現技法」や「色」のことは音楽理論ほど詳しい人が多くないような気がするので、ちょっと解説します。
実は、高校時代に美術部にいたのでそこら辺のことは結構知っていて学科試験の役に立ちました。

とりあえず今思い出せるものは以下の通りです。また思い出したら追加しておきますね。

◆画材
とりあえず、一覧にしてみます。

・クレヨン
顔料+ワックス(ろうそくのロウのこと)+油脂が材料で、適度に硬く線を引くのに適する。

・クレパス
いわゆる「パス」のこと。顔料+油脂が材料。伸びが良い。

・パステル
顔料を固定剤で固めたもの。削ったりすると顔料が粉になって、指で伸ばしたりできる。
出来上がった作品にはフィキサチーフという固定剤をスプレーして顔料の粉が落ちないようにする。

・アクリル絵の具
アクリルの液体で溶いた絵の具。かなり早く乾き、乾くと表面に耐水性の膜ができて上から重ね塗りしても下の色がにじまない。
いろいろなモノ(布やコンクリート)に塗れて乾くと落ちない。
日本では「リキテックス」という商品名で呼ばれることが多い。ガッシュ(後述)もある。

・ガッシュ
「不透明」な水彩絵の具の総称。
この中には「ポスターカラー」「不透明水彩絵の具」「アクリルガッシュ(アクリル絵の具の不透明版)」がある。
重ね塗りすると下の色は隠れてしまうが、多目の水で絵の具を薄めて使うと透明水彩絵の具のように使える。

・透明水彩絵の具
ウォーターカラーともいう。
不透明じゃない絵の具のこと。顔料とアラビアガムという材料で作られている。
これらの絵の具は「重ね塗り」が基本で赤を塗って乾かし、その後「青」を塗る。結果的に下の赤が透けて見え「紫」に見えるように彩色する。

・カラーインク
色のついたインクのこと。ものすごく発色がいい。

・色鉛筆
混色ができないので、色をそろえなければいけないけど、重ね塗りをすると混色っぽいこともできる。


◆表現技法
上の画材を使った表現技法のうち、横文字で耳慣れない技法の一覧です。

・フロッタージュ
100円玉や10円玉の上に紙を置いて、上から鉛筆でこするとしたのデコボコが写し取れる。
この技法のこと。

・デカルコマニー
紙に絵の具を載せて適当に筆や指で混ぜた後、二つ折りにし、開くとできる。
ロールシャッハテストに使われるやつ。

・ドリッピング
筆から絵の具を紙の上にたらして絵を作る。アクション・ペインティングともいう。
例としては「ジャクソン・ポロック」という画家が行っていた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%AF%E3%82%BD%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9D%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF

・マーブリング
容器に張った水のうえに「水に浮くタイプ」の絵の具を流し、そっとかき混ぜ「マーブル模様」を作っておく。
その上にそっと紙を浮かべてマーブル模様を写し取る技法のこと。


◆色
色の理論はそれほど難しくないので覚えておけば何問か正解できるでしょう。

・色相環
順番に色を並べて輪にしたもの。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%89%B2%E7%9B%B8
この輪にある色の関係から、後述の「補色」などがわかる。

・色相
色自体のこと。青とか赤とかのこと。

・彩度
色の鮮やかさ。白や黒が他の色に混ざると「彩度」が減少する。
純色に近ければ彩度が上昇する。

・明度
色の明るさ。白が混ざれば明度はあがって明るく、黒が混ざれば明度が下がって暗くなる。
ちなみに、白と黒および灰色は彩度は無く明度のみ存在する。

・無彩色
「白」「灰色」「黒」のこと。明度のみ存在し、彩度が無い。
これ以外の色は「有彩色」といい、彩度というものがある。

・純色
混ぜていない色のこと。保育士試験ではおそらく「無彩色を混ぜていない色」のことだと思われる。

・補色
色相環上で中心点をはさみ向こう側の色のこと。
たとえば「青」の補色は「オレンジ」、「黄色」なら「紫」など。
1つの絵に補色だけ使うと目がチカチカするほど目立つものになる。

・色の三原色
シアン・マゼンタ・イエローのこと。全部混ぜると「黒」っぽい色になる。減算混合ともいう。

・光の三原色
青・赤・緑のこと。全部混ぜると「白(というか透明)」になる。加算混合ともいう。

・暖色
色相環上の「黄色」~「赤」~「ピンク」あたりの色のこと。あったかい色。

・寒色
色相環上の「水色」~「青」あたりの色のこと。寒い色。


以上です。

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