ちょっと前からブログのネタにしてたMySQLだけど、結局MySQL附属の「mysqldump」とかではうまくいかなかったんだよね。
で、しょうがないからMySQLのバックアップとレストアツールを作ってみたよ。
まぁ、大規模なデータベースのバックアップはちょっとムリかもしれないけど、数百MBくらいのテーブルなら何とかなるかもしれない。
●仕様
・最大1つのデータベースのみバックアップ・レストアできる。
・必ずしも元のデータに復元できないことに注意すること!!
※複数のデータベースをバックアップしたいときは、このプログラムを複数の場所に入れればOK。
●バックアップの処理内容
全てのテーブル名を取得し、データを全件SELECTしてbase64でエンコードし保存するだけ。
テーブル1つに対しファイル2つが出来る。「CREATE文が入るファイル」と「データが入るファイル」となる。
たとえば「hoge」というテーブルがあるのであれば、「hoge_create.dat」と「hoge_data.dat」というファイルが出来る。
各レコードを各1行に収めるために改行文字を「¥r¥n」などに変換していることに注意。
●レストア処理の内容
ファイル名から「CREATE文」か「データ」かを区別しCREATE文から処理を始める。フラグを設定すれば「DROP TABLE IF EXISTS文」も入れられる。
データはbase64デコードしINSERT文を作って入れるだけ。データ項目に「'(シングルクォート)」が入ってる場合は二重化して回避。
●使い方
▲ダウンロードする
http://www.tagajo.tv/backuptool_ver01.zip
↑からツールをダウンロードして、展開する。このときディレクトリ構造をいじらないこと。
▲設定を環境に合わせる
「ダウンロードする」で展開したファイルの中に「config.php」というファイルがあるので、その中身を変更する。
具体的には以下の部分のみを変更すればOK。
---引用開始---
// バックアップするデータベースの設定
define( 'DATABASE_HOST', 'xxxxxxxxxxxxx' );
define( 'DATABASE_USER', 'xxxxxxx' );
define( 'DATABASE_PASS', 'xxxxxxx' );
define( 'DATABASE_NAME', 'xxxxxxx' );
// レストアするデータベースの設定
define( 'RESTORE_HOST', 'xxxxxxxxxxxxx' );
define( 'RESTORE_USER', 'xxxxxxx' );
define( 'RESTORE_PASS', 'xxxxxxx' );
define( 'RESTORE_NAME', 'xxxxxxx' );
~中略~
// MySQLのクライアント文字コード(お使いのデータ本体の文字コードへ変更してください)
// SET NAMES *** に使用されます。
define( 'DATA_CHARACTER_CODE', 'sjis' );
---引用終了---
※注意
「DATABASE_XXXX」はバックアップするデータベースの設定
「RESTORE_XXXX」はレストアするデータベースの設定
なのを間違わないこと。
▲バックアップするサーバへアップロードする
設定を環境に合わせたら、バックアップ対象のデータベースがあるサーバへアップロードする。
アップロードする場所はどこでもOKだけど、Webで公開されているディレクトリはやめること。
セキュリティなんぞこのプログラムは考慮してないので。
アップロードするときも、ディレクトリ構造をいじらないこと。
アップロード先の「dat」ディレクトリには「700」等の書き込みできるパーミッションを設定しておくこと。
▲実行方法
PHPで記述されているのでPHPのインタプリタで実行する。
以下、PHPが「/usr/local/bin/」の下にあるとする。
・バックアップ実行コマンド
$/usr/local/bin/php -f /アップロードしたディレクトリ/backup.php
・レストア実行コマンド
$/usr/local/bin/php -f /アップロードしたディレクトリ/restore.php
以上。